Generativity Lab™

次世代に何かを繋ぐ「社会還元共有型」マーケティング™が企業と社会を変える

次世代に関わることは、子供がいる人間だけの特権ではない

 移民の国アメリカは、国を構成する人間自体がそもそも多様と言えますが、それに加えて昨今では性の多様性も加わり、一昔前の「普通」という概念がすでに成立しなくなっています。そんな環境で子供を育てていると、様々な形の次世代へのかかわり方があることを実感します。

f:id:horizonchild:20190831014722j:plain

次世代に関わることに、性差や子供の有無は関係ない

 「次世代に積極的に関わり、子供を育てる」ことは、子供のいる人間だけの特権ではないと私は思っています。私たちの会社が現在アメリカ側で進めている「ジェネラボ」の活動は、「子供がいる人、いない人、独身、既婚、性差問わず、誰もが次世代継承に関われるポジティブな場を作ること」を目指していますが、子供を持たない選択をした人、持ちたくても持てなかった人、結婚も子供を持つこともしなかった人、ゲイ、レズビアンなど性的マイノリティも含め、このミッションに共感してくれる人はとても多いです。下記図の「G」が、私たちが目指すジェネラボのポジション。現在、様々な背景をもつアメリカ人の仲間も巻き込み、少しずつプロジェクトを具体化しているところです。

 

f:id:horizonchild:20190831020233p:plain

 

 人は誰もが「物語」を持っています。素晴らしい成功の物語もあれば、とても辛い経験の物語もあるでしょう。しかしそうしたすべての経験の中に、次世代に伝えられる「何か」があるはずです。積極的に関わろうとすれば、あなたが手渡す小さな「種」が、子供たちの人生に思わぬプラスを与えることは十分あり得るのです。

 

 私の知り合いに、日本アートの画廊をオープンさせたアメリカ人男性がいます。彼は7歳の時に、母親と一緒にフラリと立ち寄ったアンティークショップで、伊万里焼の壺を磨いている店主と出会いました。店主があまりに一生懸命壺を磨いている様子を見て、彼は店主に色々質問したそうです。店主は優しく、焼き物の歴史のことや、日本文化の奥深さを少年時代の彼に伝えてくれたそうです。

 

 彼は言います。「あの店の店主との出会いで、僕の人生は決まったんだ。これほどまで好きなことに出会えたきっかけは、あの日の雑談だったのさ」と。思いがけず出会ったアンティークショップの店主が彼に与えた小さな「種」は、素晴らしい花を咲かせたと言ってよいでしょう。

 

 子供は先人たちから「未来の種」を、大人は様々な差異を越えて次世代に何かを紡いでいける「経験」を与え得合える「場」を意図的に作れたら、とても素敵なことだと思っています。まだもう少し準備がかかりそうですが、少しずつ準備します。